「黙ってて、ごめんなさい……。
いつからだろう……?結構前から、つけられている感じはあったけど。でも……、それが上原くんだって事は、今日の事でわかったの……」


私は話しながら、俯く。


「謝らなくていいよ。若菜は私達に心配かけたくなくて、言えなかったんだよね?気付けなくてごめんね」


胡桃は私の背中にそっと触れる。


私は、ふるふるっと顔を横に振る。


泣き続ける私を、なだめるように、胡桃は背中をさすってくれた。