「もしもし。山梨?寮に着いた?…………今、俺の部屋に居るから連れて行くわ。そこで待ってて」
橘くんは電話を切ると、私の鞄を持ち、
「日向、手、繋ぐよ」
きっと私を怖がらせてはいけないと、気を使ってくれたのか、橘くんは断りを入れてから、私の手を取る。
そして、泣いたままの私の手を優しく引いてくれた。
玄関では繭花と胡桃が待っていてくれた。
泣き続けてボロボロの私を見た二人は、驚いた表情で固まる。
「若菜……」
そして、繭花は私のそばまで来て、そっと抱きしめてくれた。
橘くんは電話を切ると、私の鞄を持ち、
「日向、手、繋ぐよ」
きっと私を怖がらせてはいけないと、気を使ってくれたのか、橘くんは断りを入れてから、私の手を取る。
そして、泣いたままの私の手を優しく引いてくれた。
玄関では繭花と胡桃が待っていてくれた。
泣き続けてボロボロの私を見た二人は、驚いた表情で固まる。
「若菜……」
そして、繭花は私のそばまで来て、そっと抱きしめてくれた。

