ある日の放課後――…


私は、繭花と胡桃と五十嵐くんと一緒に教室を出た。


下駄箱で靴を履きかえ校舎を出ると、校門を出た所で、水沢くんが女の人と親しそうに話しているのが視界に入る。


何度か、噂は聞いていた。


「最近、年上の女の人が学校の前で水沢くんを待ってる」

「日向と別れて、年上の女と付き合っている」


そんな噂。


だけど、私は信じたくなかった。


自然消滅なのかな


と思いつつも、ちゃんと話せば、また前みたいに戻れると思いたかった。


話さなくなった今もまだ、私は水沢くんの事が好きだから……


でも、あんな風に二人で居る姿を見たら、


私ってやっぱり遊ばれていたのかな?


そう考えてしまう。


そう思うと、私はまた泣きそうになる。


ホント、最近、涙腺弱いな……