コンコン――


「若菜?ただいまー」

「ねぇ、寝てるよ?このまま寝かしとく?」


なんて声が、かすかに聞こえくる。


ん?

誰か、居る?


私は目をこすりながら、身体を起こす。


部屋のドアの所には胡桃と繭花が居た。


「あっ、おはよー」


起きた私に気付いた胡桃が声を掛ける。


そうだ

二人に話すって言ったんだった。


「ごめんね……?」

「何が?若菜、謝りすぎだよ」


と言いながら、繭花はベッドに座っている私の横に座った。


そして、胡桃は私を挟んで座る。