素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

昼休み――…


結局、午前中、若菜ちゃんは戻って来なかった。


なんで戻って来ないんだよ。


俺はいろんな場所を探した。


それに、授業が終わる度に若菜ちゃんに電話をしたが、若菜ちゃんが電話に出なかった。


今も若菜ちゃんに電話を掛け続けている。


コール音が鳴るものの、若菜ちゃんは出てくれない。


なぁ、若菜ちゃん。

どこに居るんだよ……


「おい」


そう声を掛けられたと同時に、肩を掴まれる。


振り向くとそこには険しい顔をした橘が居た。


「何?どうした?」

「なぁ、水沢。朝、日向に何を言った?」


何でお前がそんな事を聞いてくるんだ。