素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

寮に帰った私。


真っ暗な部屋の中で、私は一人涙を流していた。


プルルル プルルル……


携帯が鳴り、画面が光る。


画面には“水沢くん”の表示が。


出たくない……


何回かコール音が鳴った後、コール音は止まった。


だけど、しばらくすると、また


プルルル プルルル……


また水沢くんから着信が。


その後も、何度も水沢くんから電話があったが、私は出なかった。


というか、出れなかったんだ。


今、水沢くんと話したくない……


結局、その夜は眠れなかった。


そのかわり……


ずっと、ずっと、泣いていた――…