素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

えっ……


水沢くんが知らない綺麗な女の人と歩いているのが見えた。


な、に?

どういう事……?


っていうか、その人は誰?


私……

橘くんの言う通り、遊ばれてたの……?


だんだん涙が溢れてくるのがわかった。


だけど、私は泣きそうになるのを必死にこらえた。


ここで……

絵理ちゃんや橘くんの居る前で泣きたくない。


涙をぐっとこらえる為に、俯いていると


「日向?どうした?」


珍しく、橘くんが優しく、そして心配そうに聞いてきた。


「何でもない……」


私はそれだけを言うと、後は黙っていた。


だって、橘くんに話したら、何を言われるかわからないから。