素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「若菜ちゃん、痩せたねぇー!それに、すごい綺麗になった!!」


それ、本心?

そんな事、思ってないくせに。


昔、絵理子達が陰で言っていた事が忘れられない私は、絵理子の言葉を素直に受け取れない。


「日向、彼氏出来たんだ。しかも、アイツ、学校内で1、2ってくらい人気あるんだろ?」


橘くんは、私の代わりに答えていた。


別にそんな事、言わなくていいじゃん。


っていうか、わざわざ絵理子達に私は言うつもりもなかったし。


「あっ!それって、もしかして、花火大会の時に日向と一緒に居たヤツ?」


何か思い出したかのように一人の男の子が言った。