素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「水沢くんはそんな人じゃないもん」


そう言いながら、私は橘くんをキッと睨む。


「……日向のくせに。お前ムカつく」


そう言って、橘くんは私の腕を掴み、グイッと引っ張る。


「きゃ……」


えっ!?


引っ張られた私は、橘くんにそのまま唇を奪われた。


「いやっ!!」


橘くんの胸をおもいきり押しのける。


「な……なんで?……何でこんな事するの?」

「嫌がらせ。じゃぁな」


橘くんは、それだけ言って、寮の中に入って行った。