家に帰っても、俺のイライラがおさまらなかった。


あぁ、イラつく……


俺は急に、若菜ちゃんに会いたくなった。


会って若菜ちゃんの事を、ぎゅっと抱きしめたかった。


若菜ちゃんを感じたかった。


若菜ちゃんと亜希は違うってわかっている。


わかっているんだけど……


だけど、最近の若菜ちゃんの態度が俺をすごく不安にさせる。


大丈夫だよな?


今、22時か……

さすがに帰ってるよな……?


今から若菜ちゃんと会って、抱きしめるのは無理だけど。


せめて、若菜ちゃんの声だけでも聞きたい。


そう思った俺は、若菜ちゃんに電話をした。