素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

どういう事?

俺が彼氏じゃないの?


わけがわからなくなった俺は


「おばちゃん、俺、帰るわ」

「そうね。お母さんにまだ高校合格した事、報告してないんでしょ?」


俺が一度家に帰った時、母親はまだ帰って来ていなかった。


だから、まだ母親には結果を話してないけど。


今、そんな事はどうでもいい。


「うん。ケーキごちそうさま」


俺は立ち上がり、ケーキの皿をキッチンに持って行こうとする。


「置いといていいわよ。後で片付けるから」

「うん、わかった。ありがとう」


俺は亜希の母親にお礼を言う。


そして、


「亜希、ちょっといい?」


亜希の耳元でそう言って、リビングを出た。