素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

俺は亜希の隣に座る。


志望校に受かり、隣には大好きな亜希が居る。


この時、俺はすごく幸せだった。


「はい、どーぞ」


三人でケーキを食べながら、たわいのない話をしていた。


「あっ、そうだ。亜希、いつ彼氏を連れて来てくれるのよ。お母さん、楽しみにしてるんだから」


えっ、彼氏?

それって、俺じゃないの?

おばちゃん、何言ってんだ?


わけがわからず、俺は亜希を見る。


「お母さん!今、そんな話しなくていいじゃん」


そう言った亜希は、少し焦った表情を見せる。


「別にいいじゃない。陸くんも家族みたいなものなんだから。そんな照れなくてもいいのにねぇ」


亜希の母親はにこにこと俺を見る。