素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

俺の合格発表の日。


そう、それは、俺がどん底に落とされた日……



合否の通知は家に送られてくる。


それを手に、俺は亜希の家に行った。


インターフォンを鳴らすと、亜希の母親が出迎えてくれた。


「おばちゃん。亜希、いる?」

「今、リビングに居るわよ」


俺は、亜希の家に入り、リビングのドアを勢いよく開ける。


「亜希!俺、受かったよ!」


そう言って、俺はソファに座っている亜希に、後ろから抱きついた。


「あらあら、相変わらず仲が良いわねぇ」


亜希の母親は笑顔で俺達を見ていた。


俺は恥ずかしくなり、パッと亜希から離れる。


「ふふっ。ケーキあるから、陸くんも食べていきなさい」


笑顔のまま、亜希の母親はキッチンに行った。