素直な気持ち～好きになってもいいですか？～

俺と亜希は電車に乗って、市街地まで出た。


亜希に誘われるまま、俺は亜希とファミレスでごはんを食べる。


食べている時も、特に会話らしい会話はしていない。


ただ、亜希の話を聞いていただけ。


そして、もう帰ろうと、ファミレスを出て、駅に向かって歩いていた。


「ねぇ、陸……。話があるの……。うちに来ない？」


亜希は俺の腕を掴んで、上目遣いで俺を見る。


「行かない。つーか、亜希、さっきいっぱい話してたじゃん」


俺は亜希の腕を振り払い、素っ気ない態度を取る。


「大事な話なの」

「なら、今ここで話して。亜希の部屋には行かない」


俺は再度念を押す。