素直な気持ち～好きになってもいいですか？～

俺は一人駅に向かって歩く。


そしたら、駅前にアイツが居たんだ。


山下 亜希（やました あき）


２１歳の大学３回生。


俺の家の隣に住む幼なじみ。


今は一人暮らしをしている亜希とは高校に入ってからは会っていない。


俺は亜希の事を気付かないフリをして、通り過ぎようとした。


「あっ!!陸ー！久しぶりー！」


亜希は俺の元に駆け寄ってきた。


「元気にしてた？陸の事、待ってたんだー」


ふふふ、と嬉しそうに笑いながら、亜希は俺の腕に腕を絡ませる。


亜希は昔からスキンシップが多い。


だから、いつもの事と言えば、いつもの事なんだけど。