それから、約1ヶ月が経ち――…
俺と若菜ちゃんは付き合うようになって一緒に居る事も増えたけど。
どこかに出掛けるというデートはした事がない。
なぜか?と聞かれても、特に理由はないけれど。
俺達のデートといえば、一緒に学校から帰るくらい。
寄り道をしても、それは俺が若菜ちゃんに気持ちを伝えたあの公園に寄るくらい。
どちらかの予定が無い限りはいつも一緒に帰っていた。
だから、今日も一緒に帰ろうと、帰る準備をしていると
「なぁ、水沢。今日、日向借りていい?」
と、橘が聞いてきた。
はぁ?何で?
そう思いながら、橘に隠れるように立つ若菜ちゃんに視線を向けるが、若菜ちゃんは鞄をぎゅっと胸に抱えて俯いていた。
それは、俺の視線から逃げるかのように……
俺と若菜ちゃんは付き合うようになって一緒に居る事も増えたけど。
どこかに出掛けるというデートはした事がない。
なぜか?と聞かれても、特に理由はないけれど。
俺達のデートといえば、一緒に学校から帰るくらい。
寄り道をしても、それは俺が若菜ちゃんに気持ちを伝えたあの公園に寄るくらい。
どちらかの予定が無い限りはいつも一緒に帰っていた。
だから、今日も一緒に帰ろうと、帰る準備をしていると
「なぁ、水沢。今日、日向借りていい?」
と、橘が聞いてきた。
はぁ?何で?
そう思いながら、橘に隠れるように立つ若菜ちゃんに視線を向けるが、若菜ちゃんは鞄をぎゅっと胸に抱えて俯いていた。
それは、俺の視線から逃げるかのように……

