素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

次の日――…


クラスのみんなとカラオケで学園祭の打ち上げをする。


体育祭の借り物競争で俺の気持ちはクラスのヤツらにバレているし、後夜祭、俺と若菜ちゃんがグラウンドに行かなかった事もバレている。


多分、だからってのもあり、若菜ちゃんの隣を誰かに取られる事もなく、ずっと若菜ちゃんの隣に座っていた。


俺はトイレに行くために、席を立つ。


そして、トイレから出ると、壁にもたれている橘が居た。


“何してるんだ?”


と声を掛けようとした時。


「なぁ、水沢ー。日向と付き合ってるの?」

「えっ?あぁ」


いきなり、何だ?


と思いながら答える。