だけど、


「若菜ちゃん……」


水沢くんは私の頬にそっと手をそえ


「キスしていい?」


そう言うと、私が答える前に軽くキスをした。


「……恥ずかしい」


恥ずかしくなって、また俯くと


「可愛い」


水沢くんは私の顎に手をかけ、クイッと持ち上げる。


そして、優しく甘いキスをした。


その時、教室の外から私達の事を見ていた人物が居たなんて


気付きもしなかった――…