「……上原が、若菜ちゃんに触れた事……抱き寄せた事にヤキモチ焼いた」


えっ?

ヤキモチ?


水沢くんの言葉に驚いた私は顔を上げる。


すると、顔を背けている水沢くんの顔は、耳まで赤くなっていた。


そんな水沢くんに釣られて私の顔も赤くなる。


「若菜ちゃん……。そんな顔で見られたら、俺……、抑えられないよ?」


私に視線を戻した水沢くんがそんな事を言う。


どういう意味?


水沢くんの言いたい事がわからず、私はきょとんとする。


「その顔!顔赤くして、涙目で、上目遣い!!」


そ、そんな事、言われても……


私はどうしたらいいのかわからず、俯いた。