素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

『今から後夜祭をはじめます。生徒みなさんはグラウンドに集まって下さ』


後片付けも終わった頃、アナウンスが聞こえてきた。


「若菜、頑張ってね」


胡桃と繭花はそう言って、教室を出て行った。


クラスのみんなも、後夜祭の為、グランドに向かった。


だから、教室は私と水沢くんの二人きり。


窓からグラウンドが見える。


グラウンドではキャンプファイヤーが始まっていた。


私は緊張で、喉がカラカラになってきた。


だけど、ずっと黙っているわけにもいかないし……