素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

いや、それだけじゃない。


さっき、上原くんと写真を撮った後、水沢くんは機嫌が悪かった。


それに、目を逸らされた。


私、水沢くんに嫌われたのかもしれない。


そう思うと、水沢くんに声を掛ける事が出来なくなってしまった。


「水沢と若菜も撮ってあげるよ」


私の気持ちに気付いてくれてのか、繭花が気を利かせて、代わりに言ってくれた。


「はい、じゃぁ、水沢と若菜、横に並んでー」


と、私の背中を押しながら


「今度こそ、後夜祭、ちゃんと誘うんだよ」


繭花がは小声でそう言った。


そして、私は水沢くんの隣に立つ。


でも……

なんか気まずい。


そう思うと、私は俯いてしまった。