「あっ、えっと……。ち、ちょっと喉が渇いて」


適当に理由を付けると


「日向さん達、実行委員のせいで、ずっと出ずっぱりだもんね。はい、オレンジジュース。甘いの飲んで、残りも頑張って!」


そう言いながら、調理担当の女の子がオレンジジュースをコップに入れて渡してくれた。


「ありがとう」


なんとか誤魔化せた事にホッとしながら、私はオレンジジュースを受け取って飲んだ。


その後も、女の子に囲まれている水沢くんと目が合う事はなく……


出し物の時間が終わった。