素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

私……

水沢くんを好きになって、だんだん欲張りになってる気がする。

彼女でも何でもないのに……

水沢くんに“好き”って言ってもらえて、調子に乗ってるのかな?


そんな事を考えながら、私は飲み物を運ぶ。


「お待たせしました。アイスコーヒーです」


注文の品を持って行くと、そこに居たのは上原くんだった。


上原くんに告白をされ、私はお断りをしたのだけど。


あの日以来、上原くんは話し掛けてくる。


学校ではいつも繭花や胡桃と一緒に居るんだけど、たまに一人になると、その度にタイミングよく話し掛けてくる。


まぁ、話し掛けられても、私は「うん」とか「無理」とかしか答えてない気がするけど。