素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「はい、これ……」


戻った俺は、若菜ちゃんにレモンティーを渡す。


「ありがとう」


若菜ちゃんは、ちょっと強張った笑顔を見せる。


俺は、そんな若菜ちゃんの隣に座る。


「……」

「……」


二人の間に沈黙が流れる。


だけど、いつまでも黙っているわけにはいかない。


俺は意を決して、口を開く。


「若菜ちゃん、話があるんだけど……」


そう言って、俺は若菜ちゃんを見つめる。


若菜ちゃんの顔は赤くなったまま。


俺の雰囲気からバレたのかもしれないけど


もしかして、俺の言おうとしている事に気付いてる?