素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「えっ?えっ?」


若菜ちゃんは何で俺にお姫様抱っこをされているのかわからない様子。


若菜ちゃん、やっぱりわかってないか……

まぁ、いいか。

わからないならわからないで。


今、若菜ちゃんが気付いていなくても、今日の放課後、俺が気持ちを伝える事は変わらない。


俺はそう思いながら、若菜ちゃんをお姫様抱っこしながらゴールまで走る。


そして、俺は1位でゴールした。


俺は、若菜ちゃんをそっと降ろして


「若菜ちゃん……。放課後、ちょっといい?一緒に帰ろう?」

「うん……?」


よかった……


とりあえず、放課後、一緒に帰る約束は出来た。