俺は裏庭でお昼を食べている若菜ちゃん達の所へ行き、


「一番前で見てて」


と、若菜ちゃんに伝えた。


まぁ、繭花ちゃんには前から俺の気持ちはバレている。


だから、その事を若菜ちゃんに伝えた時、若菜ちゃんの隣で、繭花ちゃんと胡桃ちゃんはニヤニヤして俺を見ていた。


そりゃ、“借り物競争に出る”なんて言ったら、誰でもわかるか。

きっと若菜ちゃんにも俺の気持ちバレたよな。


そう思っていたのに、当の本人、若菜ちゃんだけは何かよくわからないような顔をしていた。


えっ?

ジンクス、知らないのか……?

でも、まぁ、繭花ちゃん達には俺の気持ちがバレてるから、借り物競争の時には応援席に連れて来てくれるよな?


後は……、


俺の運――…