素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

そして、水沢くんが走り出した瞬間、


「いやぁー!」

「ウォォォ!」


と悲鳴と歓声が聞こえてきた。


お姫様抱っこをされている事で、顔は真っ赤になり、水沢くんに聞こえるんじゃないかってくらいドキドキしている私には、そんな周りの声なんて聞こえなかった。


恥ずかしくて俯いている間に、水沢くんは1位でゴールした。


「大丈夫?」


そう言いながら、水沢くんはそっと私を降ろす。


「う、うん……」

「若菜ちゃん……。放課後、ちょっといい?一緒に帰ろう?」

「うん……?」


私は“何だろう?”と思いながら頷いた。