素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

水沢くんは封筒を開け、中に入っているカードを見る。


そして、小さくガッツポーズをしていた。


カードに何が書いてあったんだろう?


嬉しそうな水沢くんを見ていると、水沢くんは応援席の方を見て、誰かを探していた。


そして、私と目が合うとにこっと笑顔を見せる。


その笑顔に、胸がキュンとときめいた。


水沢くんがこっちに走ってくる。


それを私はドキドキしながら見つめる。


周りにいる女の子達は


「キャァァ!!」


と、さっきよりも騒ぎ出す。


「若菜ちゃん!」


水沢くんは私の名前を呼ぶと、私の腕を引っ張り


「ちゃんと掴まっててね」


そう言うと、私をお姫様抱っこした。


「えっ?えっ?」


私は訳がわからないまま中に浮いた。