お昼休みになり、私は繭花と胡桃と一緒に裏庭でお昼ご飯を食べていた。


午後には、毎年盛り上がる男子の借り物競争と男女混合リレーが残っている。


私の出る競技は午前中で終わったから、午後は応援だけ。


後は、ゆっくり出来る。


お昼ご飯を食べ終え、繭花達と喋っていると、水沢くんが私達の所へ来た。


「若菜ちゃん。俺、借り物競争出るから、一番前で見てて」

「う、うん?」

「じゃっ、また後で」


そして、水沢くんはそれだけ言うと、走って行った。