そんな俺が、今、そのジンクスに乗っかろうとしている。


なんか、笑える。


まぁ、だから、俺は後夜祭までに若菜ちゃんとの距離を縮めたかった。


少しでも一緒にいられる時間を作りたかった。


「そうだな。何か買って、持って行くか」


渉も胡桃ちゃんと一緒にいる時間が減っていたから、すぐのってきた。


俺達は、自販機でジュースを買ってから、被服室へ向かった。


「差し入れ持って来たよー!」


そう言いながら、俺達は被服室の中に入る。


「やったー!休憩しよう」


胡桃ちゃんは嬉しそうに渉の所に駆け寄った。


そして、胡桃ちゃんの言葉に、若菜ちゃんも俺のそばへ来た。


「はい、若菜ちゃん。レモンティー好きだよね?」


俺は若菜ちゃんにパックのレモンティーを渡す。