素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

水沢くんと橘くんは


「楽しそうだから、いいよ」


と言っていたけど、


「はぁ?」


五十嵐くんはすごく嫌そう。


嫌がっていたけど


「準備は手伝わなくていいから、その分貢献しろ。つーか、嫌がっても拒否権なし!」


実行委員の男の子が押し切っていた。


大変そうだな……


なんて、のん気にそんなやり取りを眺めていると


「で、山梨、春川、日向の三人もメイド服決定ー!はい、書いて書いて」


実行委員の男の子は黒板に書記をしている女の子に言っていた。


えっ?

ちょっと待って。

繭花と胡桃はわかるけど、何で私も?

私は裏方にまわる気だったのに。


なんて、反論出来るわけもなく。


結局、私達は接客担当になってしまった。