「ありがとう」


私はファミレスだという事を忘れ、泣きながら言った。


「何かあったら、すぐ言いなよ?若菜も自分の中に溜め込みやすいんだから」


繭花がそう言うと、胡桃は「うん、うん」と頷いた。


そんな胡桃に


「胡桃もだからね」


繭花はすかさず言った。


「えっ?私?」


いきなり自分の話題になった胡桃は驚いていたけど。


そんな二人のやり取りに、私は、ふふっと自然と笑っていた――…