学校を出た私達は、駅の方へ行き、近くのファミレスに入った。


ケーキを食べていると


「ねぇ、若菜。今日来た転校生って……、“中学の同級生”って言ってたよね?それってさ、あのムカつく男?」


やっぱり繭花にはバレてたか……

って、私、あからさまに橘くんの事避けようとしてたもんな。


「うん……」


私はコクンと頷く。


すると、


「何、アイツ!昔、若菜にあんな事言ったくせに、若菜に対するあの態度は何!?あれ絶対、自分はモテるって思ってるでしょ!」

「繭花、落ち着いて!」


繭花はキレて、それを胡桃はなだめていた。


「あっ、ごめん。若菜の好きな人だよね。ちょっとキツイ事言った。ごめんね……」


繭花はシュンとして謝った。