素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

すると、若菜ちゃん達が橘の所で立ち止っていた。


女の子に囲まれ質問攻めに合っていた橘は若菜ちゃんの前に立つ。


そして、橘が若菜ちゃんの髪に触れているのが見えた。


アイツ、若菜ちゃんに何してんだよ。


休み時間だけではなく、放課後まで女の子達に捕まって質問攻めに合っている橘には同情をしていた。


女の子達と普通に話す俺ですら、


さすがに、あの質問攻めはキツイだろうな


って思っていたから。


だけど、なんのためらいもなく若菜ちゃんに触れている橘に、俺はムカついた。


「キャー!」


イライラしていると、橘の周りに居た女の子達が騒ぎ出す。