素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「黙ってないで何か言えよ」


橘くんは優しくそう言う。


それでも黙っていた私に


「日向……、お前変わったな。すごく綺麗になった」


そう言いながら、橘くんは私の髪を手に取り、指に絡めていた。


「……っ」

私はパッと橘くんから離れる。


と、同時に


「キャー!」


橘くんの行動に、周りを囲んでいた女の子達が騒ぎ出す。


そして、その中の一人が


「ねぇ、橘くんと日向さんって、どういう関係?」


と、橘くんに聞いていた。