素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「じゃぁ、行こうか」


そんな私達を見ていた繭花はにこっと笑って言った。


私……

繭花と胡桃に出会えてよかったな。

二人がいてくれたから、私は明るくなれた。

今の私があるのは二人のおかげ。

だから、いつまでも昔を引きずっていちゃダメだ……


そう私は自分に言い聞かせていた。


「渉くん、陸くん、バイバイ」


胡桃は二人に手を振っていた。


「若菜ちゃん、バイバイ」


すると、水沢くんは私を見て笑顔で手を振った。


「バイバイ」


私も笑顔を見せ、水沢くん達に手を振った。


水沢くんっていつも笑顔だよな。

私も水沢くんみたいになれたらな……


そんな事を考えながら、私達は教室を出ようとした。