2学期――…


始業式が終わり、私は胡桃と繭花と話していると


「おはよう」


教室に戻って来た水沢くんが笑顔で話し掛けてきた。


「あっ、水沢くん。おはよう」


水沢くんの笑顔に私もつられて笑顔になる。


だけど、水沢くんは私の顔を見つめていた。


ん?水沢くんどうしたんだろう?


なんて思っていると、私は繭花に腕を突かれた。


あっ。

花火の時、水沢くんも心配してくれていたんだ。


繭花はそう言っていた。


きっと、その時の事を気にしてくれているんだろう。


花火大会の後、まだ夏休みだったから、水沢くんとは話していない。