素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

2日目の夜――…


「若菜ちゃん!橘くん、呼び出しておいたよ。頑張ってね!」


絵理子にそう言われ、私は旅館の外で橘くんを待つ。


しばらくすると、橘くんは旅館から出て来た。


そして、私を見付け


「何?話って」


声を掛ける。


「あ、あのっ……。急に呼び出してごめんなさい。あ、あのね……、私……、1年の頃から橘くんの事が好きでした。だから、あのっ……。もしよかったら、付き合って下さい」


私は涙目になりながら一生懸命、初めての告白をした。