寮に戻った私は、着替えもせず、ドアの所に座りこんでいた。


コン コン――


「若菜?今、いい?」


ドア越しに繭花の声が聞こえた。


私はドアを開け


「どうしたの?」

「……うん、ちょっと話がしたくて……。入っていい?ってか、とりあえず、着替えなよ」

「うん」


私は繭花を部屋に招き入れる。


とりあえず私は、浴衣から部屋着に着替えた。


「話って、何……?」


私は振り向き、ベッドを背もたれに座っている繭花を見る。