素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

私達は花火の見える川辺に着き、そこで水沢の連絡を待つ。


プルルル プルルル――


五十嵐の携帯が鳴り、そして、少し話して切った。


「日向、見つかったって。今、こっちに向かってる」


若菜、見付かったんだ……

よかったぁ。


若菜が見付かった事にホッとする。


そして、しばらくすると……


若菜と水沢が手を繋いで戻ってきた。


あれ?

何か、若菜の様子おかしくない?

水沢、若菜に何かした?


いや、それはないな。


2年になって、同じクラスになり、それから仲良くなったけど、水沢は人を傷付けるような事をする人間じゃない。


それに、若菜に対して、そんな事をするはずはない。


その自信はあった。


じゃぁ、水沢が若菜を見つける前、はぐれている間に何かあったって事?


そんな事を考えていると……