明らかおかしい。

でも“大丈夫”と言われてしまったから、これ以上聞けない。

聞いた所で答えてもらえないだろうから……


「ならいいけど……」


だから、俺はそうとしか言えなかった。


俺は渉に電話して、若菜ちゃんが見付かった事を伝える。


電話を切り


「川辺で待っているみたいだから、行こう」


そう言い、若菜ちゃんの手を引いて歩き出した。


「えっ!?みっ……み、水沢くん!手っ!」


手を繋いで歩き出した俺に、若菜ちゃんはすごく慌てながら訴える。