素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

私は繭花と水沢くんと並んで歩く。


そして、私達の前では、胡桃と五十嵐くんが仲良く手を繋いで歩いてる。


「はぁ……。あの二人、やっと恋人らしくなってきたね」


前を歩く二人を見ながら、繭花はホッとしたように言う。


「だよな」


それに対して、水沢くんも笑顔で二人を見ていた。


いいなぁ……

私もいつか、好きな人と手を繋いで歩きたいな。

でも、そんな事はあるのだろうか……


なんて考えながらボーッと歩いていたら、みんなとはぐれてしまっていた。


ヤバッ!

みんな何処だろう?


私は身長低いからキョロキョロと周りを見渡しても、見えるわけでもなく……


しかも方向音痴だから、下手に動くと迷子になるのは自分でもわかっている。