「ねぇ、その子達、俺らのツレなの。ごちゃごちゃ言ってねぇーで、そこ退いてくんない?」


俺は一歩前に出る。


そして、睨みながら、でも言い方は出来るだけ落ち着いた口調で言った。


後ろでは渉も、睨んでいる。


すると三人組は、何かブツブツ言いながら、席を立つ。


俺と渉は三人組が俺達から離れるまで睨み続けた。


三人組が見えなくなると、渉は手に持っていた焼きそばをテーブルに置き、胡桃ちゃんの隣に座る。


そして、胡桃ちゃんを抱き寄せていた。


いいなぁ。

俺も若菜ちゃんを抱きしめた。

って、彼氏でもない俺が、そんな事出来るわけないけど。