そんなイライラしている俺達は、男達の近くまで行き


「お前ら、その子達に何してんの?」


俺は男達を睨みながら言う。


「お前らこそ何?この子達は俺らが先に声を掛けたの。邪魔すんなよ」


そう言い返してきた男も、俺達を睨む。


はぁ?

何、意味わかんねぇー事言ってんだよ。


男の言葉で、されにキレそうになっていると


「人の女に手ぇ出すんじゃねぇーよ」


あっ、ヤベッ!


俺自身もキレそうだけど、その気持ちを押さえながら、相手の男に掴みかかりそうな渉を止めた。


「渉っ!落ち着けよ」


ここで喧嘩になったら、若菜ちゃんが怖がる。


現に今、若菜ちゃんは怯えている。