えっ!?

私が可愛い？

嘘だ。

そんな事ないよ。


水沢くんの言葉に私の顔も赤くなる。


そして、すごくドキドキした。


それは、水沢くんの言葉のせいか、水沢くんが隣に座ったからなのか、わからないけど。


水沢くんは気を使ってそう言っただけだろうけど


なんか嬉しいかも


それは今までにない気持ちだった。


「水沢……。私の心配は？」


そう言った後、繭花はボソッと何か言ったが、私には聞こえなかった。


「だって繭花ちゃんはモテるからナンパなんて慣れてるでしょ？だから、嫌ならちゃんと断れるだろうなぁ、ってね」

「まぁ、自分でちゃんと断れるけどね」


繭花と水沢くんがそんな事を話していたけど、私はさっき感じた自分の気持ちに戸惑っていた――…