素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

私達と一緒に居たのが男だとわかったからか、三人組は席を立ち、何かブツブツ言いながら歩き出した。


三人組が結構遠くまで離れると、水沢くんと五十嵐くんは睨むのをやめた。


そして、五十嵐くんは手に持っていた焼きそばをテーブルに置き、胡桃の隣に座る。


「はぁ……。何、変なのに捕まってんだよ」


そう言って、胡桃の肩を抱き寄せていた。


五十嵐くんに抱き寄せられた胡桃は、顔を真っ赤にしていた。


「若菜ちゃんも可愛いんだから気を付けなよ?」


水沢くんはトレイで持っているウーロン茶を置きながら、空いている私の隣に座る。