君の声


あまり感情を出さない和音が初めて人間らしい表情になっていた。

おばあちゃんに何かを言い終えてこっちに戻ってきた。

『なにはなしてたの?』
そう手話ですると

和音は
『もうしゅわするのやめて』
そうスケッチブックに書いた。
笑った表情を作ろうとしていたが目が笑っていなかった。
子どもながらにして何かいけないことをしたのだと思った。