頭の中では分かりきっている。 親父と天音さんの関係は、ずっと昔の事で、今は全く何にもないってことぐらい。 それでも、親父が憎くて憎くてしょうがなかった。 親父の笑顔があんなにも歪んで見えたのは、産まれて初めてだった。 俺は、傷ついた。 なのに、親父はまったくと言っていいほど傷ついていない。 親父には、傷跡さえない。 ・・・ずるい。なんで、俺だけ・・・。 「・・・出てってくれない??」 「・・・は?」 「部屋から出てけっつてんだよ!!ハゲがッ!!!!!」