「・・・この後、天音さんの家行っていい??」 「もちろん。いいよ、おいで?」 彼女の細い指先が、そっと俺の頬に触れた。 もしあの日。 もしあの日、彼女の家に行かなかったら。 時々、そう思う。 もしも・・・・行かなかったら。 俺は、あんなにも傷つかずに済んだんだろうか。 俺は・・・、 幸せなガキのまま、居れたんだろうかって。