次は、彼女の唇にキスをした。 触れるか触れないかくらいの、軽いキス。 そして、もう一度彼女の唇にキスをする。 今度は、さっきのキスを取り消すくらいの、長い長いキスを。 「もぉ・・・映画、見れないよ、私」 唇をとんがらせて、それでもあまり怒ったようには見えない顔で天音さんは言った。 「・・・いいよ。映画なんて見なくて。 俺を見てくれてれば」 ・・・しょうがないなぁ。 彼女が小さく呟いた。 そして、少し嬉しそうに、小さく笑った。